お知らせ
3/31 「外交時報」戦前期総目次
戦前期の「外交時報」総目次を日本図書センターから出版している、松山大学の伊藤信哉先生から同誌のデータをご提供いただけることになった。
http://www.s-ito.jp/home/research/rd/
現在、搭載しているのは「主要目次」なので、入れ替えると格段に精緻なものになる。搭載に快く同意いただいた日本図書センターの高野社長と担当編集者の方に感謝いたします。
また、戦後の「外交時報」はNDL「雑索」において完全に採録されていない。
☆外交時報(外交時報社)Z1-27 111(1)[195211] ~ 112(1)[195301],(1329)[199606] ~
戦後の復刊1号である1952年(昭和27年)11月から翌年の1月まで2ヶ月間採録したのみで1996年まで44年間空白がある。また、「外交時報」は再度の採録開始の2年後の1998年9月、1351号を限り休刊しているので、戦後はほとんど採録されていないことになる。
そこで、伊藤先生に監修いただいて、戦後版も入力することにした。
今後とも愛知大学東亞同文書院大学記念センター様、伊藤先生始め、機関・個人に限らずこうした相互にメリットのある協力関係を積極的に構築して行きたいと思っています。
ご協力お願いいたします。
戦前版「外交時報」の完全搭載には1ヶ月くらいかかる見込み。
戦後版は未定です。
3/9 6日の朝日新聞「窓 論説委員室から」
記事によると「海外での日本研究が予想以上のスピードで退潮しつつある」と国際交流基金の『をちこち』の特集で猪木武徳氏が嘆いているという。
欧米では、日本研究の拠点を中国を加えた東アジアの研究施設に再編する動きが進んでいるらしい。
いっぽう、個別の研究を見ると日本人以上に日本をよく知る外国人研究者が生まれているとして「全国のジャス喫茶店主を訪ねて異文化との対話を重ねた米国人学者」の例を紹介していた。
彼は、小生の二十年来の友人ですが、もともとシカゴ大学で「占領期の女性を扱った日本文学」で学位をとり、その戦後ジャズの研究は、日本文で書かれて昨年の「サントリー学芸賞」を受賞している。
ジャズピアノの名手で日本酒をこよなく愛す彼は、日本の大学も愛しているけれど応えてくれるところはないでしょうか。
それにしても「海外での日本研究が予想以上のスピードで退潮しつつある」のは、本データベースのユーザーの減少につながるのか心配です。
【追記】
NDLでみると雑誌記事索引の採録対象誌となっている。当該の記事は、最新のようでまだDBでは検索できない。NIIのWebcatは「遠近」となっている。
遠近 : 国際交流がつなぐ彼方と此方 : wochi kochi : をちこち<オチコチ :
コクサイ コウリュウ ガ ツナグ カナタ ト コナタ : wochi kochi : オチコ
チ>. -- (AA11979290)
1号 (Oct./Nov. 2004)-. -- 東京 : 国際交流基金
. -- [東京] : 山川出版社 (発売), 2004.10-
別タイトル: wochikochi
継続前誌: 国際交流 / 国際交流基金 [編]
著者標目: 国際交流基金<コクサイ コウリュウ キキン>
【追記 2】
辞書に「をちこち=遠近」を登録。
【追記 3】
Webcatは、「をちこち」ではヒットしないけれど、「おちこち」で検索すると「遠近 : 国際交流がつなぐ彼方と此方 : wochi kochi : をちこち」がヒットする。
【追記 4】
件の記事。
正確で安定した日本理解を生む「学術外交」の重要性
著者 猪木武徳
刊行年月日 2009年2・3
巻号 27
掲載 をちこち
2/25 東亞同文会・東亞同文書院大学刊行雑誌
東亞同文書院大学を母体とする愛知大学から標記の雑誌記事のデータのご提供を受け、本データベースでも以下の各タイトルの雑誌記事が検索できることになりました。
このデータは愛知大学東亞同文書院大学記念センターでも無料で検索できます。
http://www.aichi-u.ac.jp/orc/index.html
http://toadb.aichi-u.ac.jp/
1. 東亜時論
2. 華語月刊
3. 東亜同文会報告
4. 国際
5. 東亜同文書院学友会『会報』
6. 第二江南学誌
7. 支那経済報告書
8. 江南学誌
9. 東亜同文会支那調査報告書
10. 霞山会館講演
11. 支那
12. 滬友学報
13. 滬友
14. 崑崙
15. 支那研究
16. 東亜研究
17. 東亜同文書院創立三十週年記念論文集
18. 東亜同文書院大学学術研究年報
19. 東亜同文書院支那研究部パンフレット
データは順次搭載してまいります。全てが完了するのは、3月5日の予定です。
2009/1/3 生人形あるいは送り仮名について
明けましておめでとうございます。
今朝、「生人形」についての番組を見た。江戸末期から明治にかけて流行した精緻な人形で、松本喜三郎と安本亀八という人形師が腕を競い合ったらしい。
ちょっと気になって「生き人形」で検索したら1件、あれと思って「生人形」で検索したら26件、こんなものかと思ったけれど、「松本喜三郎」で検索すると8件、「安本亀八」でも8件ですが、その記事を見ると「活人形」が使われていて、これで見るかぎり昔は「活人形」の用例が多いようだ。
で、「生き人形」=「生人形」、「活人形」を登録しました。これで、「生き人形」で検索すると37件ヒットします。
☆送り仮名については、「送り仮名」(52件)自体が「送仮名」(5件)ともなるように、他にも同様なケースがあります。どのようにするか検討しておりますが、当面、このようなケースは様々な可能性をお試しください。
【1/11 追加】
そういや下の「当て字」そうですね。「当て字」23件「当字」4件、更に「宛字」21件、「宛て字」は0でした。
12/26 聖書の略称と当て字
昨日はクリスマスでしたが、「聖書」の略称と当て字の「辞書」も作らないといけません。
聖書の「ローマ人への手紙」は、「ロマ書」と略称されます。(なぜか「ローマ書」とは言わないようです。)更に明治期には「羅馬書」と表記されます。したがって、現在使われている「ローマ人への手紙」=「ロマ書」,「羅馬書」、また「ロマ書」も現在一般に使われていますので、「ロマ書」=「ローマ人への手紙」,「羅馬書」を辞書登録しなくてはなりません。
これを、「聖書」のすべてについて行わないと、内村鑑三の「聖書之研究」や海老名弾正の「新人」などは、充分な検索ができないことになります。
とりあえず「ロマ書」について、やってみましたがいかがでしょうか。
【疑問と悩み】
聖書の訳にもいろいろいありますが、ごく一般的には1887年のいわゆる元訳(舊新約全書)と、1954年の口語訳の対象でいいと思うのですが、どうでしょうか? 専門家の方がご覧になっていたらご意見ください。1970年の新改訳も「列王紀」が「列王記」になったり違ってきますが、こういうものはどのレベルまで「辞書」を作るべきでしょうか?