お知らせ
4/10 小さな一歩
早稲田大学の加藤茂生先生から論題「高砂族の自殺」の誤記をご指摘いただいた。この出典は「労働科学年鑑(昭和19、20、21年版)」で、データに巻号はあるが刊行年月日を持たない。それで、刊行年月日と「抄録」の執筆をお願いした。その結果、データは以下のように充実した。
論 題 高砂族の自殺
著 者 奥村二吉
掲載誌 台湾医学会雑誌
巻 号 42-2
刊行年月日 昭和18年2月28日
抄録 1936年から1940年にかけて奥村二吉(台北帝大医学部精神病学教室 助教授)が警務局理蕃課の協力を得て、台湾原住民の自殺者の調査を行った結果に基づく論文。【抄録執筆】2009.4 加藤茂生(早稲田大学 人間科学学術院 科学史・科学論研究室)
出典 労働科学年鑑(昭和19、20、21年版)
このデータベースは、まず過去の資産を搭載し、その種が尽きたら独自にデータ作成を行う予定。しかし、過去の資産といってもそれだけで厖大でいつ終えるとも知れない。
2次資料からだから、正確に「再現」しても元になる目録自体の間違いや誤植もあり、記述の不十分なもある。
ユーザーの皆様にお願い。
ぜひこうした形でデータの修正や充実にご協力をお願いします。
「詳細画面」上部に、専用のメールフォームがあります。
3/31 「外交時報」戦前期総目次
戦前期の「外交時報」総目次を日本図書センターから出版している、松山大学の伊藤信哉先生から同誌のデータをご提供いただけることになった。
http://www.s-ito.jp/home/research/rd/
現在、搭載しているのは「主要目次」なので、入れ替えると格段に精緻なものになる。搭載に快く同意いただいた日本図書センターの高野社長と担当編集者の方に感謝いたします。
また、戦後の「外交時報」はNDL「雑索」において完全に採録されていない。
☆外交時報(外交時報社)Z1-27 111(1)[195211] ~ 112(1)[195301],(1329)[199606] ~
戦後の復刊1号である1952年(昭和27年)11月から翌年の1月まで2ヶ月間採録したのみで1996年まで44年間空白がある。また、「外交時報」は再度の採録開始の2年後の1998年9月、1351号を限り休刊しているので、戦後はほとんど採録されていないことになる。
そこで、伊藤先生に監修いただいて、戦後版も入力することにした。
今後とも愛知大学東亞同文書院大学記念センター様、伊藤先生始め、機関・個人に限らずこうした相互にメリットのある協力関係を積極的に構築して行きたいと思っています。
ご協力お願いいたします。
戦前版「外交時報」の完全搭載には1ヶ月くらいかかる見込み。
戦後版は未定です。
3/9 6日の朝日新聞「窓 論説委員室から」
記事によると「海外での日本研究が予想以上のスピードで退潮しつつある」と国際交流基金の『をちこち』の特集で猪木武徳氏が嘆いているという。
欧米では、日本研究の拠点を中国を加えた東アジアの研究施設に再編する動きが進んでいるらしい。
いっぽう、個別の研究を見ると日本人以上に日本をよく知る外国人研究者が生まれているとして「全国のジャス喫茶店主を訪ねて異文化との対話を重ねた米国人学者」の例を紹介していた。
彼は、小生の二十年来の友人ですが、もともとシカゴ大学で「占領期の女性を扱った日本文学」で学位をとり、その戦後ジャズの研究は、日本文で書かれて昨年の「サントリー学芸賞」を受賞している。
ジャズピアノの名手で日本酒をこよなく愛す彼は、日本の大学も愛しているけれど応えてくれるところはないでしょうか。
それにしても「海外での日本研究が予想以上のスピードで退潮しつつある」のは、本データベースのユーザーの減少につながるのか心配です。
【追記】
NDLでみると雑誌記事索引の採録対象誌となっている。当該の記事は、最新のようでまだDBでは検索できない。NIIのWebcatは「遠近」となっている。
遠近 : 国際交流がつなぐ彼方と此方 : wochi kochi : をちこち<オチコチ :
コクサイ コウリュウ ガ ツナグ カナタ ト コナタ : wochi kochi : オチコ
チ>. -- (AA11979290)
1号 (Oct./Nov. 2004)-. -- 東京 : 国際交流基金
. -- [東京] : 山川出版社 (発売), 2004.10-
別タイトル: wochikochi
継続前誌: 国際交流 / 国際交流基金 [編]
著者標目: 国際交流基金<コクサイ コウリュウ キキン>
【追記 2】
辞書に「をちこち=遠近」を登録。
【追記 3】
Webcatは、「をちこち」ではヒットしないけれど、「おちこち」で検索すると「遠近 : 国際交流がつなぐ彼方と此方 : wochi kochi : をちこち」がヒットする。
【追記 4】
件の記事。
正確で安定した日本理解を生む「学術外交」の重要性
著者 猪木武徳
刊行年月日 2009年2・3
巻号 27
掲載 をちこち
2/25 東亞同文会・東亞同文書院大学刊行雑誌
東亞同文書院大学を母体とする愛知大学から標記の雑誌記事のデータのご提供を受け、本データベースでも以下の各タイトルの雑誌記事が検索できることになりました。
このデータは愛知大学東亞同文書院大学記念センターでも無料で検索できます。
http://www.aichi-u.ac.jp/orc/index.html
http://toadb.aichi-u.ac.jp/
1. 東亜時論
2. 華語月刊
3. 東亜同文会報告
4. 国際
5. 東亜同文書院学友会『会報』
6. 第二江南学誌
7. 支那経済報告書
8. 江南学誌
9. 東亜同文会支那調査報告書
10. 霞山会館講演
11. 支那
12. 滬友学報
13. 滬友
14. 崑崙
15. 支那研究
16. 東亜研究
17. 東亜同文書院創立三十週年記念論文集
18. 東亜同文書院大学学術研究年報
19. 東亜同文書院支那研究部パンフレット
データは順次搭載してまいります。全てが完了するのは、3月5日の予定です。
2009/1/3 生人形あるいは送り仮名について
明けましておめでとうございます。
今朝、「生人形」についての番組を見た。江戸末期から明治にかけて流行した精緻な人形で、松本喜三郎と安本亀八という人形師が腕を競い合ったらしい。
ちょっと気になって「生き人形」で検索したら1件、あれと思って「生人形」で検索したら26件、こんなものかと思ったけれど、「松本喜三郎」で検索すると8件、「安本亀八」でも8件ですが、その記事を見ると「活人形」が使われていて、これで見るかぎり昔は「活人形」の用例が多いようだ。
で、「生き人形」=「生人形」、「活人形」を登録しました。これで、「生き人形」で検索すると37件ヒットします。
☆送り仮名については、「送り仮名」(52件)自体が「送仮名」(5件)ともなるように、他にも同様なケースがあります。どのようにするか検討しておりますが、当面、このようなケースは様々な可能性をお試しください。
【1/11 追加】
そういや下の「当て字」そうですね。「当て字」23件「当字」4件、更に「宛字」21件、「宛て字」は0でした。