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お知らせ

6/18 Webcat、CiNiiおよびリンク頁の表示について。

セキュリティソフトが導入された環境などで正しく表示されない問題があったため外部リンクの表示を変更しました。
Mozilla Firefoxなどをお使いの場合は、外部リンクを開くときウィンドウで開くかタブで開くか、設定で直すことができますので、使いやすいように調整してください。

Webcatのリンクについて、手作業でURLを取得してリンクしていますが、作業の進行に限界があるためWebcatの検索結果の「簡略表示」画面を表示します。同名の雑誌が複数ある場合、ご自身で選択していただくことになります。このケースは詳細画面の「所蔵」欄に「WEBCATでの検索結果」と表示されます。同定したURLを取得してリンクを張るのが完了すると従来の表示になります。
また、検索結果をCiNiiで確認できます。CiNiiで「該当する文献は見つかりませんでした」と表示された場合は、このデータベースにあって、NDL⊂CiNii に無いデータになります。

ご意見、ご要望をお寄せください。


6/07 営業

今年から、積極的にデータベースのご案内に回る。
先週はある大都市圏の学校にお邪魔した。
いろいろお話していて、われわれのころとはずいぶん様変わりしているのに驚く。
何しろ校舎が立派だった。昔のことを言っても仕様がないが、小生の学校の理学部の校舎は南京下見の木造二階建てだった。そこでノーベル賞学者が講義していた。(僕は理学部じゃないけどね)

就職の世話も日常生活も手厚く面倒を見てくれるようだ。
当時、某先生は「私は体が弱いので、自由に使える時間は限られる。一所懸命勉強していい講義をするのが学生諸君への最大の貢献だと思っている。したがって、コンパのお付き合いも就職の世話も一切しない」と仰っていて、われわれも「良心的な態度」と納得していたものだった。

ところで、データベースはというと、某商用データベースがすっかり普及している。「これがあるからいらない」とさえいわれる。
某データベースの不十分なことを遺憾として開発したのになあ。

4/23 1100万件。

本日、松山大学の伊藤先生ご提供の「外交時報」戦前総目次の搭載が完了。
同時に、搭載件数が1,100万件を突破しました。一応の区切りです。

4/17 「編集後記」「彙報」の重要性

多くの「目録」には、「当然」編集後記や彙報の類は採られていません。
しかし、それらが意外に重要な意味を持つことは、つとに指摘されることです。

「史蹟と古美術」という雑誌があります。その総目次についてWebcatでは、以下のように表示され「出版」されたかのようになっています。

史蹟と古美術 / 國史普及會史蹟踏査部 [編]<シセキ ト コビジュツ>. -- (AN00373923)
1巻1号 (昭3.8)-. -- 京都 : 國史普及會史蹟踏査部, 1928-
注記: 史蹟と古美術總目録及索引(自第一巻第一号至第廿巻第五号 昭和十三年六月刊)あり ; 奥付による編者表示: 國史普及會 [編輯]
著者標目: 国史普及会<コクシ フキュウカイ> ; 国史普及会史蹟踏査部<コクシ フキュウカイ シセキ トウサブ>

しかし、NDLOPACでも存在は確認できないし、独立した総目次ではなく巻末付録のようなものかとNDLの当該雑誌をチェックしたけれど見つかりません。『日本雑誌総目次要覧』にあたっても見当たらない。1-21巻の全巻そろいを持つ大学のOPACを検索してもヒットしない。
これは、Webcatの記述が何かの間違いかもしれないとあきらめかけたとき、「史蹟と古美術」の21巻1号の「編集後記」に◇本誌の百号記念たる総目録は六月中旬発送大歓迎を受けて居る◇とあるのを見つけた。
これで実際に出版されたことは確認されたので、さらに調査をすすめたところ、本誌そのものは虫食い所蔵だが大阪の中之島図書館一館が所蔵することを確認した。

目録やOPACばかりに頼っているとWebcatのほうが間違っているとおもって調査を終えてしまうところだった。
本当に「有効」なデータベースとしては、彙報や編集後記もきちんと採録し、表題から内容が推測できないこうしたものにこそ「抄録」が必要なのかもしれない。

4/13 出版権というもの

「復刻出版」が出版権を主張する根拠はなんだろうか?

元来、復刻出版の多くは「出版権」の消滅したりオープンなものを扱うことが多い。その場合、復刻出版社が原出版物の「出版権」を主張することはできるのであろうか?
出版権は消滅した(オリジナルの出版社が現存しない)が、著作権は消滅しないケースはありうる。しかし、原出版社(消滅している)でも著作権者でもない復刻出版社が「出版権」を主張するのは少しずうずうしいといわざるを得ないのではないか。
出版権の消滅した出版物は、いわば公共財であって一私企業の私有物ではないはずである。復刻はいわば「公共財」をビジネスに使わせていただいているとして謙虚にふるまうべきだと思っている。
(復刻出版社が苦労して集め、修正を施した「版面」を使って海賊出版をするのは、「版面権」の侵害として別な話である)

したがって、このデータベースの場合、基礎になった『雑誌記事索引集成』120巻を使って、どこかがデータベース化したとしても、弊社に口を挟む権利はないと理解していた。弊社では手に余る仕事なので、某機関に、「権利」など主張しないから『集成』を自由に使って「世のため人のために」データベース化してくださいとお願いしたこともある。
しかし、どこもなさらなかったので非力をも省みず弊社で取り組むことになったわけである。

具体的には、某社が版権オープンの雑誌を復刻している。その同じ雑誌の「目録」部分を『集成』にも、データベースにも収録した。もちろん復刻出版社には「お断り」する理由はない(原出版社および著作権者を無視するということではない、オリジナルを編纂出版された原出版社に対しては出版人として尊敬の念は他に劣らないと思っている)ので、『集成』のときも今回のデータベース化に当たってもお断りはしていない。

また、「フェアユース」という概念からいっても、復刻出版社が著作権法の範囲を拡大して過度に権利を主張することは、文化や学術の発展を阻害する行為に他ならない。

ちょっと、いやなというか「男らしくない」噂を耳にして一言。

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