お知らせ
7/11 ワルキューレ
僕の姻戚の叔父に中沢護人という人がいる。
この人は51歳(1968年)から69歳(1986年)まで18年の歳月をかけ、ルートヴィヒ・ベック(1841~1918年)著「技術的および文化史的にみた鉄の歴史」5巻を翻訳し、日本語版「鉄の歴史」全17冊、索引2冊を刊行した。
現役を退いた後は、鉄の歴史の筆者の息子で同じ名前のルートヴィヒ・ベック将軍の研究に没頭し、「ベック将軍研究」15集を私家出版した。
ベック将軍とは、映画「ワルキューレ」に登場する元・ドイツ陸軍参謀本部総長ベック上級大将(1880年~1944年7月20日)のことである。ベック将軍は、トム・クルーズ演じるシュタウフェンベルク大佐のヒトラー暗殺が成功した暁には摂政になって和平政権をつくる計画だったが、計画は失敗し7月20日自決する。
70過ぎた中沢はその研究に夢中になった。
今回、東京ビッグサイトで開催された「教育ITソリューションEXPO」で、あまり人が来ないものだから、退屈しのぎに身近な名前で検索していたら、「中沢護人」で思いがけないものがヒットした。横浜事件で検挙歴があると知っていたが、ちょっとびっくり。
≪ 運動状況≫<一、共産主義運動の状況>五、中澤護人の檢擧状況(神奈川縣)
著者 無記名
刊行年月日 昭和19年2月分
巻号 刊行年月日参照
掲載 特高月報
うーむ、「個人情報」保護の上から問題とかいう人がいるかも。
6/27 Webcat Plus 対応。
新しいWebcat Plusへの対応を完了しました。
ただし、現在、Webcat Plusに次のような表示があります。
2010/06/24 現在、大学図書館所蔵の雑誌データ処理に不具合があり、うまく検索できないことがあります。また、外部サイトから当サービスを利用するURLリンクについても、一部エラーが出てリンク切れの状態が続いています。来週中には改修できる予定ですので、ご不便をおかけしますが、いましばらくお待ちください。
6/21 Webcat Plusのリニューアル
6/21 Webcat Plusのリニューアルに伴い、検索結果詳細画面についているWebcatplusへのリンクが機能していません。
現在、対応中です。結果は改めてご報告いたします。
6/16 大宅文庫さんを訪問。
昨日、世田谷区八幡山にある大宅壮一文庫を訪問。
昔はずいぶんお世話になって通ったものだったが、もう少し駅に近いと思ったら意外に距離があった。
利用者の方も結構おおく、活発な活動をされている。
お話の具体的な内容はここに書くことはできないけれど、1時間半ほどDBの現状や今後のあり方など、情報や意見交換をさせていただき、大変有意義だった。また、職員の方の真摯な取り組み姿勢について感銘を受けて辞去した。
うーん。刺激を受けるなあ。
6/8 NDLの遠隔地複写
弊社の10年来の企画であった『ハンセン病文学全集』がようやく完結の運びとなりました。
このデータベースでは、「ハンセン病」で検索すると「癩」「ハンゼン氏病」「ハンセン氏病」「レプラ」など含めて、1823件ヒットします。
思うところあって「殺」を加えて絞り込んだところ「広東の癩患者銃殺事件」という記事を発見。掲載誌は「支那時報」の昭和16年の26巻6号。初めて聞く話なので、NDL OPACのリンクをたどり遠隔地複写を申し込んで見ました。
コピーが本日到着。中国紙「時事新報」の記事を詳細に紹介するもので、事件は中国側の話で日本は関与していない。なぜかほっとしました。それにしても、銃殺して死に切れない人も含め、二百数十人を生き埋めにしたというひどい事件です。
コピー代
B42枚 60円
包装料 150円
消費税 10円
郵送料 140円
合計 360円
コピー以外の料金がばかばかしいようだが、国会図書館までの交通費と手間を考えれば安い。このデータベースから、NDLの機能を拡張して戦前期のコピーの申し込みができることを知らない人が多いが、結構、いい機能ではないかと自画自賛してみる。